
- ドルコスト平均法って何?
- 一括投資とドルコスト平均法はどちらがいいの?
- ドルコスト平均法で投資する方法を教えてほしい。
よくドルコスト平均法がいいといわれますが、それがどういう方法なのかよくわからなかったり、横文字でめんどくさそうだなと思っていませんか?
私は10年以上このドルコスト平均法で投資をしてきました。
なので、この記事では一括投資とドルコスト平均法の特徴と私がドルコスト平均法で投資している理由を解説します。
この記事を読めば、自分に合った投資方法がわかりますよ。
ドルコスト平均法の特徴

ドルコスト平均法とは、一定の間隔で一定の金額を積み立てていく方法です。積立投資ともいわれます。
- 口数を多く買うことができる
- 市場のタイミングを計る必要がない
- まとまった資金がある場合は、機会損失になる
- 短期間で資産を大きくできない
口数を多く買うことができる
ドルコスト平均法は、価額が高いときに少なく買い、低いときに多く買うことになります。なので、一括投資に比べて口数を多く買うことができ、平均取得単価を下げることができます。
例えば、3万円を投資信託に一括投資したケースと3か月にわたって毎月1万円を積み立てたケースで購入口数(単位)の違いを見てみます。
1か月目 | 2か月目 | 3か月目 | 合計 | 平均取得単価 | ||
基準価額 | 1,000円 | 1,500円 | 500円 | |||
一括投資 | 買付金額 | 30,000円 | ー | ー | 30,000円 | 1,000円 |
口数 | 30口 | ー | ー | 30口 | ||
ドルコスト平均法 | 買付金額 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 30,000円 | 817.4円 |
口数 | 10口 | 6.7口 | 20口 | 36.7口 |
一括投資は初めに30,000円を投資するので30口購入します。
ドルコスト平均法では、価額の変動があるので毎月購入口数は変わります。ですが、最終的に36.7口購入することができ、一括投資よりも多く購入することができます。その結果、平均取得単価も下がります。
これは、安い時に多く買うことができた結果です。
そして、価額が下落した時も「ラッキー」と思えるようになるので精神的にも余裕を持つことができます。
市場のタイミングを計る必要がない
一括投資だとどうしてもタイミングを計ってしまいます。
しかし、その時になると「今下がってるからヤバいかな。」とか「もう少し下がってから買おうかな」とか思ってしまって、ルール通りにできない場合もあります。
その結果、あの時買っておけばなぁというような後悔することにもなりかねません。
ドルコスト平均法なら自動的に購入していきますから、そういう心配はありませんし、購入の注文を出す手間も省くことができます。
まとまった資金がある場合は機会損失になる
市場が長期的に上昇傾向にある場合は、一括で購入したほうがリターンが大きくなります。
これはドルコスト平均法のデメリットの一つです。
上昇傾向にあるときにドルコスト平均法で毎月購入していくと購入口数が減り、平均取得単価が上がってしまいます。
価額が安い時に多く購入したほうがいいわけですから、得られたはずのリターンを得る機会を失ってしまいます。
短期間で資産を大きくできない
ドルコスト平均法では短期間に資産を2倍・3倍に増やしていくことはできません。
購入単価を下げて口数を多く買い、経済成長に合わせて長期的に資産を増やしていく方法なので時間が必要になります。
一括投資の特徴

一括投資は、自分でタイミングを見て投資する方法です。ドルコスト平均法に比べてハイリスク・ハイリターンの方法になります。
- 短期間でおおきなリターンが狙える
- 複利の効果が大きい
- リスクが大きくなる
- 自分でやるためタイミングを見てしまう
短期間で大きなリターンが狙える
一括で多くの口数を購入するので、その後に価額が上がれば大きなリターンを得ることができます。
経済が右肩上がりのときには有効な手段です。
複利の効果が大きい
「複利の効果」とは投資で得た収益や利息を再投資することで、利息が利息を生んで資産が増えていく効果のことをいいます。
時間をかければかけるほど、お金自身が働いて稼ぐ金額が増えていくわけです。
元本が大きいほうがいいので、同じ投資金額なら一括投資のほうが大きな効果を得ることができます。
リスクが大きくなる
一括投資は、これから上がりそうな時に購入したいわけですが、将来上がるのか下がるのか誰にもわかりません。購入直後に価額が下がっていきなりふくみ損が発生する場合もあります。
なので、ドルコスト平均法に比べてハイリスクになります。
自分でやるためタイミングを見てしまう
一括投資は、自分で購入手続きをします。そのため、タイミングを計って購入をためらってしまうこともあります。
「今下がってるからヤバいかな。」とか「もう少し下がってから買おうかな」とか思ってしまって、購入をためらってしまう。その結果、あの時買っておけばなぁというような後悔することにもなりかねません。
精神的にも少し負荷がかかりますし、手間もかかります。
私がドルコスト平均法を使う3つの理由

私は、10年以上ドルコスト平均法で投資をしてきて、100万円を200万円に増やすことができました。
そこで 私がドルコスト平均法を選ぶ理由を解説します。
- まとまった資金がない
- 手間がかからない
- 経済は上下しながら成長していく
まとまった資金がない
私は普通のサラリーマンですから生活費の違いはあると思いますが、我が家は投資に回すまとまった資金がありません。
それでも少しでも将来のお金を増やしたいと思って始めたのがドルコスト平均法での投資です。
これであれば、収入の中から投資に回せる金額をコツコツ積み立てていくことができます。
そして、節約したり収入が増えたりして、投資に回す資金が増えてきたら投資額を増やしていけばいいと思っています。
手間がかからない
私はそんなに仕事が忙しい方ではありませんが、日中は仕事がありますし家庭では子供の相手をしたりと何かと忙しいものです。投資にゆっくり時間を割くことが難しいです。
なので、できるだけ手間のかからない自動積立設定をして毎月定額を購入しています。
これであれば、一度設定してしまえば何もやることはありません。投資資金を忘れずに引き落とし口座に入れるだけです。
私はつみたてNISAを楽天証券で楽天カード決済で購入しています。
この方法だと投資資金を入れ忘れるということもないのでほんとにやることはありません。たまに状況を確認するぐらいです。
なので、忙しい人にはオススメです。
経済は上下しながら成長していく
日本はバブル崩壊以後長らく不景気な状況が続いていますが、世界経済を長い目で見てみると右肩上がりに成長しています。
これは、「これまでの結果」であり今後も続くまたは同じような状況になるとは限りません。
しかし、世界経済が資本主義を採用している以上、世界経済は成長していくと考えています。途中で様々な大暴落を経験しても長期的に見ても右肩上がりになっています。

ドルコスト平均法は、長期的な経済成長に投資していく方法といえます。
なので、長期的な成長を信じている私はドルコスト平均法を採用しています。
まとめ

私がドルコスト平均法で投資する理由を解説しました。
- まとまった資金がない
- 手間がかからない
- 経済は、上下しながら成長していく
一括投資もドルコスト平均法もどちらかが正しくて、どちらかが間違っているというわけではありません。
ですが、初心者の人はまずはドルコスト平均法で投資をはじめることをおすすめします。
慣れてきて資金に余裕があれば、気になる投資商品を一括購入(少額でも)するのがいいのではないかと思います。
投資で大切なことは「継続する」ことです。価額が下落しても投資を続けていける方法を選択しましょう。
みなさんの参考になればうれしいです。
ありがとうございました。