
こんにちは、アドランです。
投資信託のeMAXIS全世界株式で月々1万円の積立てを始めてから約10年がたちました。
eMAXIS全世界株式に投資してきて資産は200万円ほどになっています。
ですが、つみたてNISAが始まったので最近そちらで積み立てることにしました。
そして、これまで投資してきたeMAXIS全世界株式は追加投資せずそのままにしてあります。
まだ使う予定がない資産なので将来できるだけ大きくしておきたいと思っています。
そこで、
それとも持ち続けた方がいいのか?
どちらが将来大きな資産になるかシミュレーションしてみました。
同じような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
この記事を読み終えれば、つみたてNISAに買い換えるか持ち続けるか決めることができるようになりますよ。
シミュレーションの方法

シミュレーションは、インターネットで検索するとたくさんのサイトが表示されますよね。
どれを使っても大丈夫だと思います。
しかし、「積立前の元金」のような、まとまった金額で◯◯万円をはじめに入れます。ということができるシミュレーションを使った方がいいですよ。
なぜなら、今回は今ある資産をずっと持ち続けたらどうなるか?というシミュレーションをする必要があるからです。
僕は「keisan」というサイトを使っています。
ここでのシミュレーションの手順を紹介します。

積立計算>積立計算(複利毎課税) で計算します。


このシミュレーションで必要な情報はこの4つです。
- 年利率
- 積立年数
- 毎月の積立額
- 積立前の元金
他は複利方式:年複利、利息組込み:期初、課税方式:非課税を選びます。
年利回りの計算方法
シミュレーションの項目に「年利率」がありましたよね。
年利率とは、投資した金額に対する利子の割合のことです。
ざっくりいうと、いくらプラスになるかという割合のことです。
年利率の算出の仕方を紹介します。
まず、投資する投資信託が何をインデックスとして運用されているかを確認しましょう
「目論見書」で確認できます。
例えばeMAXIS全世界株式なら、
MSCIオールカントリーワールドインデックス(除く日本 配当込 円換算)
です。

↑これは目論見書の表紙です。右端に「対象インデックス」とあって、そこを見ます。
次に「myNDEX」というサイトで今調べたインデックスの年利率を調べます。
写真
今回は15〜20年程度運用するシミュレーションをしたいので「20年」の利率を使います。



リターンの20年のところを見ます。+7.3%ですね。
これで、年利率を知ることができました。
さらにこの利率から年間で取られる管理手数料(信託報酬含む)の料率を引きます。
管理手数料率は「運用報告書」で確認できます。
運用報告書の中の「1万口あたりの費用明細」を見ると一番下に合計の料率が出ています。

eMAXIS全世界株式だと、0.733%です。
約6.6%=7.3%ー0.733%
となります。
これで実質年利率を出すことができました。
ちょっと複雑で面倒くさい部分もあるので、手数料の部分を信託報酬だけにしたり、
本当に大まかでよければ、手数料は考慮しないという方法もありますね。
今の手順で比較したい投資信託の年利率をそれぞれ出してみましょう。
比較したい投資信託

今回つみたてNISAで買い替えを検討しています。
どの投資信託にするかは次の3つの条件で選びました。
- つみたてNISAで取り扱われている。
- 手数料が安い。
- インデックスファンドである。
この条件で選んだ投資信託は、次の3つです。
eMAXIS Slime 全世界株式
楽天・全世界株式 インデックス・ファンド
全部大人気商品ですね。
これに今持っているeMAXIS全世界株式を合わせて手数料などを一覧にしました。
eMAXIS Slime s&p500 | eMAXIS Slime 全世界株式 | 楽天・全世界株式 | eMAXIS 全世界株式 | |
インデックス | S&P500指数 | MSCIオールカントリー | CRSP USトータルマーケットインデックス | MSCIオールカントリー |
管理手数料(信託報酬含) | 0.124% | 0.18% | 0.179% | 0.733% |
買付手数料 | なし | なし | なし | なし |
信託財産留保額 | なし | なし | なし | 0.05% |
20年平均利回り | 8.1% | 7.6% | 8.4% | 7.6% |
実質年利回り | 8.0% | 5.5% | 8.3% | 6.9% |
※実質年利回りは、簡単にするため小数第2位を切り上げています。
こうやってみるとeMAXIS全世界株式は圧倒的に手数料が高いですね(^_^;)
しかも「信託財産留保額」もあって解約時にも0.05%の手数料がかかります。
ここらへんが買い替えを考えてしまう要因です。
シミュレーション結果

4つの投資信託をシミュレーションします。
その前に前提条件を整理しておきたいと思います。
- 元本200万円で、買い替えの場合は税引き後の160万円を元本とする。
- 買い替えは、月々3万円をつみたてNISAで積み立てる。
- 元本160万円を月々3万円積み立てると53回、4年5カ月となる。それ以降は追加投資せず保有するのみとする。
この条件で先ほどの「keisan」を使ってシミュレーションすると以下の結果になりました。
eMAXIS Slime s&p500 | eMAXIS Slime 全世界株式 | 楽天・全世界株式 | eMAXIS 全世界株式(税引後) | |
4年5ヶ月 | 約1,900,000 | 約1,880,000 | 約2,000,000 | 約2,120,000 |
10年 | 2,922,000 | 2,817,000 | 3,124,000 | 3,030,000 |
15年 | 4,293,000 | 4,044,000 | 4,654,000 | 4,171,000 |
20年 | 6,309,000 | 5,806,000 | 6,935,000 | 5,742,000 |
※千円未満は切り捨て
この結果からすると、15年以降は買い替えた方が資産が大きくなる可能性が高い事がわかりました。
意外にも若干手数料が高い楽天全世界株式インデックスファンドがもっとも金額が大きくなりました。
これくらいの手数料の差ならあまり気にせず、利率がいい方に投資した方が資産を大きく増やせそうですね。
それにしても、税金の20%はエグいですね。
eMAXIS全世界株式は20年後に140万円も取られてしまいます。
今なら40万円ですので、税金や手数料はバカになりませんね。
まとめ

今回はこれまで積立ててきた資産をつみたてNISAに買い換えるかどうかシミュレーションしてきました。
「myINDEX」や「keisan」を使ってシミュレーションのやり方を紹介してきました。
結果は「楽天全世界株式インデックスファンド」に買い換えるのが資産を大きくできそうだという事がわかりました。
同じく買い替えを検討している人はシミュレーションしてみましょう。
ありがとうございました。